森は動物とはケンカしません
先日、森へ向かうバスの中で、途中から乗ってきたおじさんが話しておられました。
「8月の後半に有害動物の駆除をするらしいな」 「鹿とかサルやろ」 「鹿はエエとしても、サルを撃つのはなんかイヤやな」 「1匹撃って、見せしめにしてやったらエエんとちゃうか」 うわ~。エライこと聞いてしもた・・・。 でも、皆さん、ホントに困っていらっしゃるようです。 朽木なんて、田畑はみ~んな、網で囲って、ヘンな眺めだし。 それでも、入ってくるみたいだし。 鹿なんて、田んぼに入ってくるのも、お腹がペコペコでやってくるんじゃなくて 「やーいやーい」って感じであちこち踏みつけて 刈り取りがやりにくいようにだけして、去っていったりするって。 あれは絶対嫌がらせだ、って。 サルはおばあさんのことは馬鹿にして逃げないし、って。 前に私がサル達に出会って、パーッと逃げられた時は 「お前のこと、まだおばあさんとは違うって思ってもらえたんやろ」 って笑われました(^^;)(もちろんです!) お互いに、口はきけないけど、こうなったら、人と動物達の喧嘩なのかもしれませんね。 鹿は確かにめっちゃくちゃ増えてしまっています。 住民より鹿が多いかも。 前に車で夜帰ろうとしたら、完全にサファリパーク状態でした(^^;) ウジャウジャ鹿さんがいる中を車で徐行です。 じっと見る目が怒ってるような感じがしました。 鹿がどうしてこんなに増えてしまったのか? 一説には、昔、杉の植林を一斉に広く行なったため、というのがあります。 昔、杉をガンガン植林して、山で収入を得ていたけれど 燃料革命で、放置状態となり、下草も生えない杉ばかりの山々となり 食べるものを探して山を降りてきた鹿たちが田畑のものを口にするようになり・・・。 素人考えの説ですので、本当はもっと大きな理由があるかもしれませんが どんな問題でも、原因っていうのは複合的なもので これを変えたら全部良くなるってもんじゃないとは思いますが。 「くつきの森」も、前身の時代、せっせと杉を植林していましたし、 今見に行くと、ああ、杉が多いなあ、って感じます。 しかも昔植えた杉達は、きちんと大きく成長していますから 本当はかなり間伐が必要で 下草の生えてない杉林が多くなっています。 前身の時代、「きのこ教室」の先生が 「ワラビが少ないな」とつぶやかれてた意味が、 今ここまでなってみないと、わかっていなかったのでした。 人々が森と仲良くなるだけでなく 動物達とも距離を置きながらも折り合いつけて 追い出したりしない森でいようとしたら どうしていったらいいかなあ?と考えたりします。
by uzura_egg_happy
| 2005-08-14 05:59
| テーマ「地元住民の意識」
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